Features

伝統的な楽器づくりの技法を基本にしながら、凛とした和の美意識を取り込んだ楽器を作り出しています。

また、より良いサウンドや演奏性を求め、各種実験を通して新たな技法や機能を盛り込むことにも、積極的に取り組んでいます。

始まったばかりの工房ですが、これからの展開にもご期待ください。 　　

2013 Tokyo Handcraft Guitar Fes.展示
Model:131C-2013-05001

2013 Tokyo Handcraft Guitar Fes.展示
Model:U1-2013-05004

‐外観
Head：ギターヘッドはブランドの個性を表現するカンバスでもあります。
ジャズギターを思わせる華やかな正面シェイプは、鬼瓦の立体感をモチーフに、クラシックギターの銘器のバランスを参考に再構成したデザインです。

背面はネック側、先端ともにほどこされたカーヴド加工を特徴としており、 どの角度から見ても流麗なシルエットを作り出します。

ヘッド装飾は正倉院宝物のデザインをモチーフにした「ロータス意匠」のほか、シンプルなロゴマークなど各種バリエーションがあります。
加えて、クリヤ剤による独自技法・高盛りもオプションで用意しています。

Guitar Body：ドレッドノートボディを基本としながら、ショルダー、ウェスト部に軽いモデファイを加え、全体としてマイルドなシェイプを形作っています。
深いカッタウェイ、限界まで鋭くサイド曲げを施したホーン部が、ヴェネチアンスタイルのカッタウェイギターのなかでも、無二の個性を演出しています。

ボディと調和するシックなブリッジシェイプもオリジナル。体積、耐・弦テンションにも配慮して設計されています。

‐サウンド
楽器の種類を問わず、まずはしっかりとした箱鳴りを重視し、丁寧にボディを製作しています。
その上で、プレイヤーの指向（フィンガー、ストローク等）に応じて、構造や材などでテイスト付けをしてゆきます。
レスポンス、サスティン感の好みは人によりさまざまです。各種パーツのコンビネーションも加味し、個々のプレイヤーの理想のサウンドを提供いたします。

‐プレイアビリティ
ネックバックは、ヘッド側、ヒール側ともにストレスのない成形を行っています。
シェイプはU、V、U-V等、厚さを含め自由なオーダーが可能です。

その他、楽器や目的によって、ウクレレの「スロープ指板」のようなさまざまなアイディアを今後も投入してゆきます。

‐構造
ギターはスタンダードなXブレイシングを基本としています。一方、今後もさまざまな実験をとおして、新たな形を提案してゆくつもりです。

アジャスタブルロッド＋カーボンロッドによる強靭なネック。
サスティンが豊かでメインテナンス性に優れたボルトオンジョイントを採用。サウンドと機能の向上を目指し、こちらも進化を図ってゆきます。
ウクレレはオリジナルブレイシングを採用。内部ライニング、ブレイシング等、鳴りを第一に成形されています。

‐素材
現ラインアップはスプルース、ローズウッド、マホガニーなどオーソドックスな木材を中心としています。
また、ネック、ブレイシング、ブロック用材には充分な乾燥を心がけています。

フラッグシップモデルには、ツキ板にシャム柿など特殊材も活用。
夢は、木目や響きに妥協のないオール国産材モデル、です。

‐設計
新規モデルについては、ドローソフトで精緻な設計を徹底的に行った上、ようやく製作にかかります。
何百もの試作デザインから1つの最終形を導き出し、製作結果をフィードバックして再設計へ。
こうした過程を繰り返しながら、明日香弦楽器の作品が確立されてゆくのです。

‐工法／技法
さまざまな要望やリファイン、特殊機能や複雑な装飾にに対応できる「手作業」を大切にしながらも、スピード、正確さ、均質性も重視するため、積極的に電動工具、各種冶具を活用しています。
これにより、お客様に少しでもお手軽に明日香弦楽器の製品を手にしていただくことができると考えています。

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